「洗濯ばさみをパチッとはめる」何気ない動作ですが、手の発達を促すのにとてもいい動作なんです。
今回は「洗濯ばさみがどんな手の発達を促すのか」や「洗濯ばさみを使ったあそび方」をご紹介します。
洗濯ばさみを使うことでどんな手の発達を促せるの?
指先の力がつく
洗濯ばさみを開くときは、指先で洗濯ばさみをしっかりつまんで開きます。
その際に指先の力をしっかり入れることになるので、洗濯ばさみで遊ぶと指先の力がつきます。
両手を使った動作が上手になる(両手の協調運動が上手になる)
洗濯ばさみで何かをはさむ際、片手だけ使ってもうまくはさめないので、両手を使う必要がありますよね。
例えば、お洗濯の時に使う吊り下げ式の洗濯ばさみで靴下をはさむ場合、
右手は洗濯ばさみが動かないようにしっかり固定し、左手は靴下が洗濯ばさみにはさまるように、手首をひねったりして向きを調節します。
このように、物を固定したり向きを調節したりして、両手をうまく使うことを両手の協調といいます。
洗濯ばさみを何かにはさんで遊ぶことで、この協調運動の練習にもなるのです。
物の形をしっかり捉えられるようになる
先程書いている通り、洗濯ばさみで何かをはさむ時は、洗濯ばさみとはさむ物の向きを合わせてはさむ必要があります。
洗濯ばさみとはさむ物が平行だとはさまりませんよね。
そのため、はさまるように向きを合わせるのですが、そうすることで、物の形を見る練習になるのです。
日常生活でよく使う動作の練習にもつながる
指先の力がつく、両手の協調運動ができる、物の形を捉えることができることで、日常生活の中の様々な動作もうまくできるようになります。
- 鉛筆がしっかり握れる
- スプーンやお箸が操作しやすくなる
- ボタン留めがやりやすくなる
- 靴や靴下が履きやすくなる
- はさみの操作がしやすくなる
等々…。これらの動作は、指先の力・両手の協調運動・物の形を捉える能力全てが必要になります。
洗濯ばさみあそびをすることで、様々な動作の練習にもなっちゃうんです。
洗濯ばさみでどうやって遊ぶ?
小さなお子さんは普段使わない洗濯ばさみを渡すだけで、興味を持って使ってみようとします。
一緒に持ってぎゅっと力を入れて、洗濯ばさみを開く感覚を教えてあげましょう。
ただ開いたり閉じたりするだけでもいいですし、紙、カーテン、おもちゃなど色々なものに洗濯ばさみをはさんでみるだけでも楽しい遊びになります。
その他にも、療育ではこんな遊びもしていました。
面白い台紙にはさんで遊ぶ
カニの足やライオンのたてがみなど、洗濯ばさみをくっつけることで何かが出来上がるので、ただの紙や布にくっつけるより楽しむことができます。
好きなイラストをいっぱいはさんで遊ぼう
食べ物のカード、動物のカード、乗り物のカードなど、お子さんが興味を持ちそうなイラストカードを吊り下げ式の洗濯ばさみにたくさんはさんでみましょう。
洗濯ばさみを手に持って何かにはさむより、吊り下げ式の洗濯ばさみにはさむ方が動きの制限がある分、少し難易度が高くなります。
お洗濯物を干す練習にもなりますね。
ブロックのようにつなげて遊ぶ
洗濯ばさみをつなげてブロックのように何かをイメージして作ります。
洗濯ばさみはツルツルした素材なので、洗濯ばさみ同士をくっつけるのは少し難しいですが、このツルツルにもくっつけられるようになれば、かなり手先がうまく使えているということになります。
想像力も養われる遊びですね。
まとめ
今回は「洗濯ばさみがどんな手の発達を促すのか」と「洗濯ばさみを使ったあそび方」をご紹介しました。
道具の使い方が不器用だな…というお子さんにとてもおすすめの遊びなので、お家にある洗濯ばさみでぜひ遊んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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